図18.1
Adduction Differential Gear
18.1
概要
Adduction
Differential Gear(愛称:ピンコイド歯車)は、外歯車と内歯車に1歯差または2歯差を与えた内転差動式の歯車減速装置です。インボリュート歯形を用いて同じ機構を成立させることができますが、効率やかみ合い干渉の点からも内歯車にピンを配置する歯形が有利と言えます。
18.2
諸元入力
(1) |
歯車諸元の入力画面を図18.2に示します。 |
(2) |
最大歯数差は、2歯です。 |
(3) |
外歯車の歯形は、内歯車のピン径と、ころがり円および偏心量から決定します。 |
(4) |
外歯車の歯厚管理用に、またぎ歯数を設定します。 |
(5) |
CADデータ作成時の精度を設定します。 |
図18.2 諸元入力
18.3かみ合い図
図18.3にかみ合い図を示します。部分拡大によりピンと外歯のかみ合いを確認することができます。
図18.3 歯形図 |
図18.4 歯形拡大図 |
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18.4回転図
図18.5に歯車回転図を示します。
図18.5 歯形回転図
図18.6に歯形レンダリングを示します。XYZ軸で観察角度の変更ができ、Z軸移動量で拡大、縮小ができます。また、かみ合いステップ角により回転速度を変更することができます。
図18.6 歯形レンダリング
18.6偏心量を変更した歯形
図18.2の歯車で偏心量を1.3mmに変更した歯形を図18.7および図18.8に示します。
図18.7 歯形図 |
図18.8 歯形拡大図 |
18.7
DXFファイル出力
図18.9にCAD作図例を示します。
図18.9 CAD作図例
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