Torocoid Curve Gear


 
 トロコイド曲線を使用した歯車

 


図17.1 トロコイド曲線を使用した歯車

17.1概要

インナーロータの歯数、アウターロータの歯底円直径および偏心量を基準として、それぞれの歯形を決定します。歯形曲線は、ころがり円直径や偏心量によって変化し、生成した歯形より、各部屋の面積計算を行い吐出量(cc/rev)を算出します。また、三次元歯形で表示します。

17.2諸元入力画面

(1) ロータ諸元の入力画面を図17.2に示します。
(2) サーキュラーピッチの変更により歯の大きさを変更することができます。
(3) クリアランスを与えた歯形を生成することができます。
(4) アウターロータの歯底部分はフルRまたは任意のRで接続することができます。
(5) ころがり円直径により歯形曲線を変更することができます。
(6) 歯幅は吐出量の計算及び三次元の歯形表示に使用します
(7) 歯形生成分割角度は、歯形の細かさの尺度です。


図17.2 ロータ諸元の設定

17.3ロータの歯形図

 ロータのかみ合い組図を図17.3に示します。図17.4の補助機能によりピッチ円の作図やインナーロータの回転角度を変更した図を作図することができます。また、歯形を拡大して作図することができます。

図17.3 歯形図

図17.4 補助フォーム

17.4歯形DXF出力

 @ロータ組図Aインナーロータ歯形Bアウターロータ歯形を円弧データDXFファイルで出力することができます。図17.5に設定フォームを示します


図17.5 DXFファイル設定

17.5 面積計算

 歯形計算後、各面積および吐出量を図17.6に示します。図中の×マークはロータ歯形の接点を示します。


図17.6 DXFファイル

17.6レンダリング図

 歯形レンダリングを図17.7に示します。コントロールフォームにより視点や回転角を変更することができ、歯形図に接触線を観察することができます。図17.9、図17.10に作図例を示します。


図17.7 歯形レンダリング

図17.8 コントロールフォーム

図17.9 作図例1

図17.10 作図例2