図3.37 歯当たり1
図3.38 歯当たり2
図3.39 歯当たり3
図3.40 歯当たり4
図3.36の色階調で歯当たり量を確認することができますが, 更に, 図3.35の[歯当たり数値]で図3.41のように詳細な歯当たり数値を確認することができます.
画面下のコントロールバーで回転位置(本例の場合1〜4)での歯当りを表示します.
図3.41 歯当たり数値
3.20
ホブ刃形解析シミュレーションの例 1)
3.20.1
はじめに
ウォームとウォームホイールのかみあい時の歯当たりは, ウォームの歯形およびウォームホイールを加工するホブの影響を受け,
特にウォームのすすみ角が大きい場合やウォームとホブの直径差が大きいと歯当たりは大きく偏ることになる. この原因は,
ウォームとホブのリード差が原因であり正しい歯当たりを得るためにはホブの歯形を修正することにより解決することができる. 以下に, 本ソフトウェアを使用して,
ウォームギヤの歯当たりとバックラッシについて検討した結果を示す.
3.20.2検討歯車
検討歯車の諸元を表3.2に示す. ウォームのピッチ円直径12mmに対し, ウォームホイールを加工するホブ(図3.42)のピッチ円直径は36mmのため, 軸方向ピッチを合わせるために,
ホブのセット角は
14.5916(deg) となる.
図3.42 ホブ寸法
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表 3.2
ウォームギヤ諸元
3.20.3
歯形レンダリング
1形ウォームとウォームホイールの歯形レンダリングを図3.43及び図3.44に示す.
無修整ホブの場合, 3箇所に大きな干渉が発生しているが, 修整ホブを使用した場合は, 干渉が無く歯面中央付近のかみ合いとなる.
図3.43 歯形レンダリング 図3.44
歯形レンダリング
(無修整ホブ) (修整ホブ)
3.20.4
ホブの直径とバックラッシの関係
無修整ホブの直径を12mmから100mmまで変化させたときのバックラッシ変化量を図3.45に示す.
この場合, ホブ直径が18mmで最も多くの干渉が発生し, ホブ直径が大きくなるに従い干渉量は少なくなる. 修整ホブ(図3.47)によるバックラッシ変化量は,
図3.46に示すように大きく改善されほぼ一定となる.
図3.45 ホブ直径と
図3.46 ホブ直径と
バックラッシの関係1 バックラッシの関係2
図3.47
修整ホブ刃形
1)
MPT2001-Fukuoka, アムテック, 2001より抜粋 |