公益社団法人 精密工学会
成形プラスチック歯車研究専門委員会

成形プラスチック歯車 『歯車損傷事例集』

頒布のご案内

 (社)精密工学会 成形プラスチック歯車研究専門委員会(委員長:岩井實、青山学院大学名誉教授)が1992年3月に発足し、射出成形プラスチック歯車に関する特定の技術課題を調査、研究するため、会員により構成される小委員会が同年秋に設置された。
 その1つである「強度小委員会」は、射出成形プラスチック歯車の強度に関する課題に的を絞って、現在かかえている技術的な諸問題を提起し、委託研究を中心に損傷評価や強度式の検討を行い、解決の方向を探る場として位置付け、年間数回の小委員会活動を行ってきた。
 小委員会で提案された課題のうち、「射出成形プラスチック歯車の強度に関する実験・解析」は委員の企業で同一金型で同諸元歯車の射出成形をポリアセタール樹脂材料で、異種材料メーカーのものを使用した。これらの考えは従来、成形プラスチック歯車の強度に関する実験の報告は多くあるが、いずれも整合性がない。成形プラスチック歯車の損傷定義すら明確なものはない。モジュール1前後の歯車の使用では成形プラスチック歯車がほとんどである。にもかかわらず、金属歯車について日本機械学会発行の技術資料集があり、プラスチック歯車をこれらの資料に適合させてるのが現状である。本来、金属歯車とプラスチック歯車は材料そのものが異なり、金属材料が弾性体であり、プラスチック材料は粘弾性体であり、その2種類の異なるモデルを同一に考えることに無理がある。
 本研究会ではこれらを考慮して、実験を通して損傷定義し損傷写真を示した。本資料集では成形プラスチック平歯車についてのものであるが、現在、はすば歯車について実験中であり、今後報告したい。

強度小委員会 委員長 庄司 彰(宮城工業高等専門学校教授)

本誌まえがきより抜粋

 学協会、学識経験者及び専門委員会会員に配布したところ、非常に好評でしたので、ご希望の方には実費1冊4,000円で頒布致します。下記要領にてお申し込み下さい。
◆引き続き委託研究として「プラスチックはすば歯車」の強度損傷の実験評価・最新の報告をまとめた
 『歯車強度評価事例集』も併せてご覧下さい。

●2003年1月28日発行   ●A4版/51頁
●価格 4,000円(送料込み ※国内発送のみ)

購入申し込み方法

(1)

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シヤダンホウジン セイミツコウガクカイ  セイケイプラスチツクハグルマケンキユウセンモンイインカイ

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-目次-

第1章 プラスチック歯車の歯の損傷分類
第2章 プラスチック歯車の歯の損傷分類写真
第3章 成形プラスチック歯車の歯の損傷事例
3.1 成形プラスチック歯車の歯の損傷事例
3.1.1 成形プラスチック歯車の歯面の摩耗状態
3.1.2 成形プラスチック平歯車損傷事例
3.1.3 切削フェノール系歯車の損傷 
3.2 成形プラスチックはすば歯車の強度について
3.2.1 成形プラスチックはすば歯車の強度について
3.2.2 射出成形プラスチックはすば歯車の歯の損傷事例
3.2.3 射出成形プラスチックはすば歯車の歯の損傷事例