23.5.4 歯溝図
図23.19〜23.26に、歯溝を基準として切れ刃が削り取る形状を切れ刃番号-15から+13までを示します。切れ刃番号と切り粉(uncut
chip)形状の変化が良く解ります。
図23.19 歯溝図(切れ刃-15)
図23.20
歯溝図(切れ刃-10)
図23.21 歯溝図(切れ刃-5)
図23.22 歯溝図(切れ刃-2)
図23.23 歯溝図(切れ刃+2) 図23.24 歯溝図(切れ刃+5)
図23.25 歯溝図(切れ刃+8) 図23.26 歯溝図(切れ刃+13)
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23.5.5
ホブ刃形と切り粉の関係
切削体積が最大となる切れ刃番号-2において切取り厚さの大きい切れ刃位置を図23.27で確認すると、表の最上段列に示すホブ座標番号の35番目となります。このホブ座標番号の35番目は、図23.28のホブ刃先の赤丸の点で示されます。また、切取り厚さが最大となる切れ刃番号が-5では、ホブ座標番号の43番目となります。従って、本例では、切取り体積と切削厚さから推測すると、この位置(図23.28、図23.29)でホブの摩耗が大きくなることを予測することができます。
図23.27 切取り厚さ形状と数値(切れ刃番号-2)
図23.28
切れ刃-2 図23.29 切れ刃-5
23.6ソフトウエアについて
Hob Chip Softwareは、九州大学工学研究院知能機械システム部門の梅崎先生が開発した「ホブ切りにおける切取り厚さ数値解析プログラム」を計算プログラムとして使用し、九州大学知的財産本部との契約に基づいて共同開発した商品です。
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