Gear Pro Master


 
 Gear Pro Master 

 

 次に,この「逆」歯形を歯形レンダリングで確認をしますと図9.6となり,図8.11と同じ場所を拡大すると図9.7となり模様が逆転していることが解ります.

  
9.6 歯形レンダリング4  9.7 歯形レンダリング5

10. 歯形出力 

 生成した歯形は,DXFとIGESファイル(オプション)で出力することができます.図10.1に歯形出力フォームを図10.2に歯形作図例を示します.

  
  10.1 歯形出力    図10.2 歯形作図(IGES)

11. 平歯車の歯形生成例 

 3.1のラック工具創成歯形を選択し,図11.1の平歯車の「逆」歯形を生成する例を下記に示します.この歯車は1度製造されたものとして,その歯形検査結果が図11.3の歯形誤差グラフと図11.4の両歯面かみ合い誤差の検査結果を持つ歯車であったと仮定して計算を進めます. 歯すじ誤差は無いものとして図11.3の歯形誤差を本ソフトウエアの歯形修整グラフに入力し,両歯面かみ合い誤差の測定値を基にして図11.6の真円度修整を入力します.


11.1 歯車諸元

 図7.1に示した真円度修整量は,3ヶ共同じ50μmとしましたが,本例では図11.4に基づいて入力しています.歯形修整および真円度修整を基に歯形を「逆」に生成し理論歯形と重ね合わせると図11.8となり歯番号1の歯元部Gを拡大すると図11.9となります.更に歯底部を拡大し,その距離を測定すると0.0145mm離れていることが解ります. 図11.11および図11.12は,生成歯形(青色)と理論歯形(赤色)の重ね合わせでありその差が鮮明に表れています.

  
   11.2 歯車寸法     図11.3 歯形誤差


11.4 両歯面かみ合い検査


11.5 歯形修整


11.6 真円度修整

    
 11.7 歯形図選択      図11.8 歯形図