図8.1
歯厚変換&転位係数
8.1
概要
歯厚変換&転位係数ソフトウエア(図8.1)は,
歯厚と転位係数の関係を計算するソフトウエアです.
(1) |
歯車の種類:インボリュート歯車(外歯車, 内歯車) |
(2) |
使用するピン(ボール)を歯形上に作図しますのでスプラインなどの歯たけが低い歯形には,
Dカットピンの使用限界を知ることができます.
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(3) |
またぎ歯厚, オーバーピン寸法, 弦歯厚の変化量の関係を計算します.
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8.2
初期設定
初期設定では, 歯車の種類(外歯車または内歯車)を選択し,
歯厚基準を選択します. 歯厚を決定する方法は, @転位係数Aまたぎ歯厚Bオーバーピン寸法C円弧歯厚の4種類があります.
図8.2に初期設定画面を示します.
図8.2 初期設定
8.3
歯車諸元入力
モジュール, 歯数,
圧力角, ねじれ角を入力します. 歯先円直径, 歯底円直径の変更が可能です. 図8.3に歯車諸元の入力画面を示します. 例題の歯車は, オーバーピン寸法を基準としています. |
図8.3 歯車諸元入力
8.4
歯厚変化量の変換
またぎ歯厚,
オーバーピン寸法, 弦歯厚変化量のうちいずれか1種類を入力することにより他の2種類の歯厚変化量を表示します. 図8.4に三種類の歯厚の関係を示します.
図8.4 歯厚変化量の変換
8.5
歯形に対するピンの位置
オーバーピン(ボール)で歯厚を測定する際,
低歯などでは歯底にピンが接触する場合があります. この機能により事前に歯形に対するピンの位置を確認することができます. 図8.5に直径の大きなピンを使用した例を, 図8.6に内歯車の例を示します.
図8.5 外歯車のピン接触 |
図8.6 内歯車のピン接触 |
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