公益社団法人 精密工学会
成形プラスチック歯車研究専門委員会

射出成形プラスチック歯車 『測定マニュアル』

頒布のご案内

 精密工学会、成形プラスチック歯車研究専門委員会(委員長:岩井 實、青山学院大学名誉教授)が1992年3月に発足し、射出成形プラスチック歯車に関する特定の技術課題を調査、研究するため、会員により構成される小委員会が同年秋に設置された。
 その一つである「測定・精度小委員会」は、射出成形プラスチック歯車の測定・精度に関わる課題に的を絞って、現在かかえている技術的な諸問題を提起し、調査・検討を行い、解決の方向を探る場として位置付け、年間数回の小委員会活動を行ってきた。
 小委員会で提案された課題のうち、当初、「射出成形プラスチック歯車金型の歯形寸法補正方法」の基本的考え方についてまとめ、その結果は、すでに専門委員会において報告した。次の検討課題として、射出成形プラスチック歯車の測定と精度評価に関わる問題解決が多くの小委員会メンバーから求められ、かつ多岐にわたる内容が提起された。
 そこで、当小委員会の活動範囲で実現可能な、また、成果として具体的な形で現れるものに取り組みむことを前提に絞込み、平歯車及びはすば歯車を対象とした射出成形プラスチック歯車の「測定マニュアル」を作成することにした。
現状における射出成形プラスチック歯車の測定は、金属製小形歯車の測定方法を基本としているものの、加工方法及び材料など金属歯車と異なる特性を有するために未確立の部分が多く、様々な測定方法が採られている実態にある。

 そこで、歯車の精度評価の基になる測定方法をまとめ、マニュアル化することを目指して本書を発行することにした。また作成に際しては、射出成形プラスチック歯車のメーカーあるいはユーザーの現場で役立つ、分かりやすい、実用的なものとするようできるだけ務めた。

測定・精度小委員会 委員長 増澤 芳紀

(本誌まえがきより抜粋)


●1995年9月1日発行   ●B5版 106頁 ◆2004年10月好評につき第4版発行
●価格 3,000円(送料込み ※国内発送のみ)

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口座名 シヤダンホウジン セイミツコウガクカイ セイケイプラスチツクハグルマケンキユウセンモンイインカイ
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-目次-

第1章 測定の基本事項
1.1 このマニュアルの適用範囲
1.2 測定に関する基本的な留意事項
1.3 測定環境
1.4 試料の採取方法
1.5 試料の外観チェック
1.6 測定条件などの記録
第2章 歯車寸法の測定
2.1 射出成形プラスチック歯車の特徴と測定項目
2.2 歯先円直径の測定
2.3 軸穴直径の測定
2.4 歯先円の振れ測定
2.5 歯車側面の振れ測定
2.6 歯先円筒面及び軸穴の真円度・平行度の測定
2.7 歯厚の測定
第3章 歯車精度の測定
3.1 ピッチの測定
3.2 歯溝の振れ測定
3.3 歯形の測定
3.4 歯すじの測定
3.5 測定機の管理
3.6 金型(内歯車として)の測定
3.7 これからの測定方法
第4章 両歯面かみあい誤差の測定
4.1 両歯面かみあい誤差の意義
4.2 両歯面かみあい誤差の測定方法
4.3 測定結果の処理
4.4 測定歯車の寸法管理への適用
〔付録〕
T 射出成形品の寸法精度規格
U 平歯車及びはすば歯車の精度規格
V 円筒歯車-精度等級(JIS B 1702- 1 及び1702-2)